Garasu No Yoru

Nao Toyama

Compositor: Nao Tōyama

夜の端っこに沈み込んでいる
行くあてを失くした言葉の束は
波に揺られてる日々の檻のように
心の奥の奥に隠れてる
鏡が映し出す微かな想い

煌めいた舞台の上で幻の
かけらを集めて燃えるように生きた
降り注ぐ光に紛れ消えていく
夢を少し思い出す

夜を澄ませていく無数の泡の中
行く先を忘れた願い事は
余計なもののないたりないもののない
重さのない国で旅をしている

物語には語り部がいて
ショウインドウに切り取られた
鏡に映った身体なぞる指先が
まだ少し熱くて
ガラスの舞台の上で
君の手を握った掌燃えるように僕ら
降り注ぐ光はやがて消えていく君を
真っ直ぐ見ている

ガラス細工の世界は今もまだ
夢を見ている ああ 反射する光の波を
泳ぐ まだ夢を見ている

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